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健康保険と国民健康保険で気をつけるべき大きな差 榊 裕葵

      2014/07/14

前回の私の投稿でも触れましたが、独立するために会社を辞めた場合、医療保険は「健康保険」から「国民健康保険」に切り替わることになります。両者の保険給付の内容はほぼイコールなのですが、気をつけなければならない大きな差があります。

 

傷病手当金

 

その差とは「傷病手当金」のことです。健康保険では傷病手当金が支給されますが、国民健康保険には傷病手当金の制度がありません。この傷病手当金は何かといいますと、私傷病で働けないときの所得保障としての保険給付です。支給額は、ザックリ言えば給料を日給換算した額の3分の2程度の金額が、最大で1年半支給されることになり、健康保険に加入しているサラリーマンにとっては大きな安心になっています。

業務上の傷病ならば当然に労災保険から休業補償給付が支給されるわけでありますが、スキーで骨折して入院してしまったというような完全にプライベートな傷病でも所得補償がなされるわけです。これに対し、国民健康保険では、このような補償は一切ありませんので、入院をしてしまったら、即、収入は0になってしまいます。

 

民間の保険の活用を検討する

 

そこで、独立する場合に考えなければならないのは、何かあった場合の所得補償です。そもそも、業務上の傷病であっても特別加入できる場合を除いて事業主は労災保険に加入できませんし、私傷病の場合は上記で述べた通り所得補償となる保険給付は国民健康保険にはありませんから、会社を辞めたとたん、いわば「丸裸」の状態になってしまうわけです。

したがいまして、ここで考えるべきは、民間の保険の活用ということになるわけです。入院したら1日○円支払うというタイプの医療保険や、就労不能になったこと自体が保険事故である所得補償保険への加入を検討するということです。

サラリーマンを辞めるということは、このように傷病時の所得保障に対しても大きなリスクが生じるのだということも是非念頭に置いた上で、独立の準備を進めてください。

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