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【LAO起業講座 法務編②】 法人化といってもどの会社がいいの? (竹井弘二/行政書士)

   

みなさんこんにちは。

前回は起業にあたって個人事業がいいのか?法人化するべきなのか?というお話をしました。

※【LAO起業講座 法務編①】 個人事業主か法人化かそれが問題だ (竹井弘二/行政書士)

今回は法人化することを前提にどの会社組織を選択するべきなのか、というお話をしましょう。

株式会社以外にも会社があるのです。

前回に続いて丸尾太郎さん(仮名)が当事務所にやってまいりました。

丸尾さん「前回相談したとおり、会社を設立しようと思っています。」「これで私も株式会社の社長ですね」

私(気が早いな・・・・)「丸尾さん、会社って株式会社だけじゃないんですよ」

丸尾さん「へ?」

私「会社法上の会社には、株式会社の他、合名会社、合同会社、合資会社という会社もあり、全部で4種類あります」

丸尾さん「その4つは何が違うんでしょうか」

各会社の特徴

私「細かく説明するとかなり複雑になるので、特徴をかいつまんで説明しましょう」

  • 株式会社:会社の所有権を株式という形で細分化し、会社の所有者=株主となる会社形態です。株主は出資した額の範囲でのみ会社の債務について責任を負うので有限責任社員のみで構成される会社とも言われます。所有者(株主)と経営者を同一にする必要がないため「所有と経営が分離される」と言われることもあります。
  • 合名会社:すべての社員が会社の債務について無限の責任を負う、無限責任社員のみで構成される形態の会社です。株式会社と異なり、所有者が経営を行うため、所有と経営が一致することとなります。
  • 合資会社:有限責任社員と無限責任社員で構成される会社です。
  • 合同会社:有限責任社員のみで構成される会社ですが、所有と経営が一致するのが特徴です。株式会社と異なり、閉鎖的な小規模な組織を想定した会社となります。

丸尾さん「どれがいいんでしょう?」

私「所有者=出資者が有限責任を負う株式会社と合同会社が人気ですね」

丸尾さん「どっちがいいんですかね?」

私「上でも述べたとおり、合同会社は所有と経営が一致するのが特徴で、小規模・閉鎖的な組織を全体とした会社形態です。組織も柔軟に構築できますし、設立時の費用も安く抑えられます。小規模でスタートアップする場合に適した会社形態といえるでしょう。」

「一方、株式会社は、所有と経営を一致させ、小規模・閉鎖的な組織にもすることができますが、所有と経営を分離し、色々な出資者に参加してもらい大規模な組織にすることも可能です。設立時の費用は合同会社よりも高くなりますが、社会的な信用力は合同会社よりも上になります。」

丸尾さん「自分がどういうビジネスを行っていくかによって選択すべきということですね」

私「まさにその通りです」

丸尾さん「次回までに考えてきますー」

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