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【LAO起業講座 人事編⑫】 助成金を活用する (榊 裕葵/社労士)

   

今回は、助成金について説明をしたいと思います。

社労士が代行することのできる助成金は、厚生労働省系の助成金で、人の採用や教育、非正規社員の正社員への登用などの際に受給できるものです。

キャリアアップ助成金

数ある助成金の中でも、現在もっとも注目されているのは、「キャリアアップ助成金」です。

こちらの助成金は、いくつかのコースに別れているのですが、使い勝手が良いのは「正規雇用等転換コース」です。

このコースでは、6ヶ月以上雇用している非正規社員を正社員に転換し、さらに6ヶ月継続雇用したら50万円が受給できるというものです。

受給できる金額が大きく、手続も比較的容易なため、非常に人気があるのです。

東京都内に所在する会社の場合は、都から独自の補助でさらに50万円が支給されるので、1人の社員を非正規から正規に転換することで、合計100万円もの助成金が受給できるのです。

また、「正規雇用等転換コース」とあわせて活用しやすいのが、「人材育成コース」です。

こちらのコースでは、非正規社員にOJTとOff JTを組み合わせた職業訓練を実施することで、訓練1時間あたり800円が支給されるというものです。

まだ1人前の戦力にならない社員を雇入れるとき、トレーニングをしながら時給の大半が補助されるのですから、会社にとっては大変嬉しい助成金です。

ただし、訓練カリキュラムの作成や、訓練記録を日誌に残すなど、いくつかの要件があり、「正規雇用等転換コース」よりは受給のハードルが高くなっていることにはご注意ください。

キャリアアップ助成金 受給成功のポイント

キャリアアップ助成金を含め、厚生労働省系の助成金は、コンペのような形式ではなく、要件さえ満たせば受給できることが強みです。

しかし、逆にいえば、要件を満たさない場合は厳しく却下されるので注意が必要です。

主な却下になるケースとしては下記のような場合があります。

・本来支払うべき残業代を支払っていない

・社会保険に加入していない

・会社都合で過去3年内に解雇をしている

・労働保険料の滞納がある

・就業規則や労働条件通知書が整備されていない

このように、色々な却下事由がありますが、日頃から正しく労務管理を行っていれば、却下事由に該当することはありません。

正しい労務管理を心がけ、助成金の受給を成功させましょう。

 

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