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会社の名前をつけよう 商号と商標の話 竹井弘二

      2014/07/14

起業する際に、まず決める必要があるのが会社の名前です。

起業したら会社の名前で営業をしていくわけですから、いい名前にしたいものです。

では、会社の名前は自由に決められるのでしょうか?

ググってみても「商号」とか「商標」など似たような概念が出てきて大変悩ましいところです。

今回は「商号」と「商標」について簡単に見て行きましょう。

 

商号とは

 

商号とは、会社等の商人が自己を表すために使用する名称です。

要は会社の名前です。

 

商号については、同じ住所で同じ商号を使うことはできません。

同じ住所でなければ、他の会社と同じ商号でも構いません。その意味で選択の余地は広いといえるでしょう。

ただし、不正の目的をもって他人の商人と誤認させる商号は使えません。

 

一方商標とは

 

一方、商号と似て非なるのが商標です。

 

商標法によれば

「商標」とは、文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合であって、次に掲げるものをいう。

1.業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの

2.業として役務を提供し、又は証明する者がその役務について使用をするもの

とされます。

 

商品やサービスの名称と考えるとわかりやすいでしょう。

どのような商標が登録されているかは特許電子図書館で調べることができます。

 

ただ、登録されている商標を使うことができないかというと、

既に登録されている商標と

「同じ商品・サービスカテゴリー」において、「同じ商標・類似の商標」を用いることができないだけです。

カテゴリーについてはこちらをご参照下さい。

 

したがって、「XYZ」という商標が楽器で登録されていても、ビールの名称で使用する余地はあることになります。

 

ただ、厄介なことに違う分類であっても広く知れ渡っている商標の場合に、その会社の商品や営業と混同を生じさせる場合には、不正競争防止法の適用を受け、使用差止請求や損害賠償請求を受ける余地もあるので注意が必要です。

 

まとめ

 

したがって、会社の名前を決めるにあたって、他の会社が登録をしている商標を気にする必要はひとまずありません。

ただ、会社の名前を商品名・サービス名としたい場合には他の会社の登録商標とのバッティングを気にする必要がある点には注意が必要です。

 

ではまた。

※本文はわかりやすさを重視しています。枝葉末節はあえて省略していますのでご了承くださいませ。

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